米平均時給が焦点に=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2017/12/08 08:44

米平均時給が焦点に

昨日のドル/円は、投資家のリスク回避姿勢が緩む中、113円台を回復。主要国株価が反発した事などから米長期金利が上昇する中、ドルが買われた。米長期金利は、10年債利回りが最近のレンジ上限である2.4%台に再接近しており、本日もその動きが注目される。

利回りのカギを握るのは、米11月雇用統計であり、中でもインフレ率への影響という観点から平均時給が焦点となろう。前回10月の平均時給は26.53ドルで、前月比横ばい、前年比では2.4%増と冴えない結果であった。今回は、その反動も込みで前月比0.3%増、前年比2.7%増と高めの伸びが予想されている。こうした高めの予想を超える事ができるか否かがドル/円相場の方向性を左右する事になりそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想