ドル高基調維持も関心はBOEへ
昨日のドル円は114円台を回復。米10月ADP全国雇用者数が予想以上に増加した事や、米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気判断を上方修正した事がドルを押し上げた。米10月ISM製造業景況指数が低下した点や、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長にパウエル現理事の昇格が濃厚となった点は強いドル売りに繋がらなかった。世界的に株価の上昇基調が継続しており、明日の米10月雇用統計への期待も高まっている事から、ドル/円はここ半年のレンジ上限である114.50円を突破して115円台を覗う展開となってもおかしくないだろう。ただ、本日は市場の関心が英中銀(BOE)の動向とポンドの動きに集まっている。BOEの政策発表(21:00)やカーニーBOE総裁の会見(21:30)に対する反応が一巡するまでは、ドル/円の動きも抑制される可能性があろう。