たとえ過去最長の14連騰を目指そうとも

著者:斉藤紀彦
投稿:2017/10/18 16:30

サイコロジカルラインは100%になりました

とうとう日経平均は12連騰を達成し、サイコロジカルラインは100%、つまり直近の12日間は休みなく連日上昇したということになりました。

ただ東証1部の騰落銘柄数は、値上がり717銘柄、値下がり1226銘柄となっており、値下がり銘柄数の方が多くなっています。

日経平均が約21年ぶりの高値を更新しているなかで、日銀の桜井真審議委員が記者会見で、年6兆円の日銀によるETFの保有残高増加ペースについて現時点で変更は考えていないと発言しました。

もちろん現状で買い入れ額を減らしますとは言いづらいと思いますが、どんなに株価が上がっていても、少しでも下げた日には買い支えますと言っているわけですから、株を買って長期保有する人たちにとっては笑いが止まりませんね。

過去の日経平均の連騰記録を見ますと
1960年12月21日から1961年1月11日まで14連騰したのが最高で
1988年2月10日から同年2月27日までの13連騰が続き、
2015年5月15日から同年6月1日まで
1986年3月1日から同年3月15日まで
1953年1月5日から同年1月19日まで
1952年6月24日から同年7月7日までの4回、12連騰があり、11連騰は
2017年10月2日から同年10月17日まで、を含む3回ありました。

テクニカル指標の過熱感も意識されるなか、歴史的に見ても現在の連騰記録はかなり過熱感があります。

衆院選を控え、北朝鮮リスクも根底にはありますので、この水準で買うというイメージはわきません。

もし過去最長記録に並ぶ14連騰を目指すことになったとしても、余裕を持った段階的な売り上がりの継続という見方は変えられません。

<追伸です>
月曜日に株価予想に書いた田中化研(4080)が本日大幅高しています。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想