9-10月相場
10月がスタートして、はや一週間が経過しようとしています。『9-10月相場』と言えば、特に株式市場では伝統的に、「9月:世界的に最も株価が落ち込みやすい月」、「10月:9月の次にパフォーマンスが悪い月」と言われている中、今年の『9-10月相場』は今のところ特にまとまった修正フローもなく、NYダウ平均に至っては10月5日の段階で最高値を更新する展開となっています。
そんな中、歴史的に『10月相場は荒れやすい』との基本的な見方があることは、マーケットに参加する上で念頭に入れておくべきでしょう。その事由の代表的なものとして、以下、過去10月に起こった歴史的出来事・事件一覧(抜粋)につき、ご確認ください。
<<【10月】に起こった歴史的出来事・事件(抜粋)>>
1929年10月24日 世界大恐慌(暗黒の木曜日)
1973年10月6日 第四次中東戦争勃発→第一次石油ショック
1987年10月19日 ブラックマンデー(暗黒の月曜日)
1998年10月 ロシア財政危機(8月)→LTCMの破綻
2008年10月7日 アイスランド危機(非常事態宣言)
2008年10月24日 リーマンショック後の最終C波クラッシュ(※注)
2014年10月29日 FRB、量的金融緩和第三弾(QE3)の終了
2014年10月31日 日銀による“黒田バズーカvol.2”(異次元金融緩和第二弾)の炸裂
(※注 エリオット波動理論における【下降3波】のうちで最大の衝撃波と言われる動きのこと。)
こうして見ても、過去における【10月】に発生した出来事・事件は、世界史の教科書に掲載されるような、言わば“メガトン級”のカタリスト(=相場材料)となり得た事象が多く存在することが、『10月相場は荒れやすい』と言われる所以なのかもしれません。
これを以て、<10月相場は必ず荒れる>という結論には至りませんが、あくまで過去に起こった事象の一部として頭の片隅に置いていただければ幸いです。
巷間、今月10月のカタリストとなり得る日柄予想として、朝鮮労働党創建記念日(10月10日)や、中国共産党大会(10月18日-25日)前後と目されており、当該日前後における北朝鮮による軍事的挑発行動には十分に警戒すべきでしょう。