いよいよ大一番 - イエレン&ドラギ発言

著者:武市佳史
投稿:2017/08/25 10:50

◆ポジション調整の買い戻し優勢 - ドル円持ち直す

※ご注意:予想期間は8月26日と表示されていますが、本日(8月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


イベント前で動きづらい中、想定通り、昨日は“ポジション調整のドル買い戻し”が優勢となりました。
米10年国債利回りが2.19%へ回復につれて、ドル円は109円半ばへと持ち直していきました。

◆発言次第で「大きく動意づく可能性」…!?

こうした中、いよいよ大一番“イエレンFRB議長(23:00~)/ドラギECB総裁(28:00~)講演”を迎えます。
9月バランスシート縮小は概ね織り込み済みですので、前者に関しては“追加利上げの示唆(米インフレ鈍化の言及)”、後者に関しては“緩和縮小の示唆&ユーロ高けん制の有無”がポイントと見られます。
発言内容次第では、「大きく動意づく可能性は十分」ということになります。

個人的には「9月バランスシートを示唆、しかしながら追加利上げはお茶を濁す(前者)」「緩和縮小は示唆されず、ユーロ高をけん制(後者)」と考えていますが、見方(思惑)は割れています。
このため決め打ちはできませんが、この見方が正しいとすれば“一旦ドル下落⇒ユーロ急落に伴いドル急反発”というシナリオを描くことは可能です。

“細心の注意”が必要ですが、“期待が募る”大一番。
はたして、結果や如何に…!?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

注:普段より値幅を拡大しています。

111.162(100日移動平均線)
111.047(8/4高値、20週移動平均線、大台)
110.947(8/16高値)
110.852(7/11~8/18の38.2%戻し、50週移動平均線)
上値5:110.576(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:110.357(8/17高値、日足・一目均衡表基準線)
上値3:110.051(8/16~8/18の61.8%戻し、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:109.883(20日移動平均線)
上値1:109.825(8/23高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.541
下値1:109.308(8/24安値後の50%押し)
下値2:109.198(8/24安値後の61.8%押し)
下値3:109.070(8/24安値後の押し目、ピボット1stサポート、大台)
下値4:108.778(週足・一目均衡表先行スパン下限、8/24安値、ピボット2ndサポート)
下値5:108.602(8/18-8/21安値)
108.317(4/18-19安値)
108.132(4/17安値)
108.000(大台)
107.863(16/11/9~16/12/15の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:26 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想