株主責任は不可避、投資家はこの動きに騙されてはいけない
週末はまさかのストップ高。大手自動車メーカーがタカタの資金繰り支援を伝えたことが買い材料となっている。しかし、報道では「26日にも民事再生法の適用申請へ」と伝えられており、基本的には「株式価値はゼロ」なのだろう。株価が急騰したのは、「資金繰り=会社としての生き残り=株価上昇」というロジックなのだろうが、今回の自動車メーカーの資金支援は、恐らく「民事再生法の適用」を前提としたもの。利害関係者としての株主責任は不可避と思われ、この株価上昇は一時的な現象にすぎない。チャートでは上方に大きな窓が空いていて、反発しやすかったこともあるが、投資家はこの動きに決して騙されてはいけない。