◆明確に割り込む - 110円の大台ライン
※ご注意:予想期間は4月13日と表示されていますが、本日(4月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“地政学的リスク(リスク回避)”を意識した動きは続き、明確に“110円の大台ライン”を割り込みました。
懸念された“ストップロス⇒急落”こそ目立っていないものの、以降は110円台が重く圧し掛かる状況が続いています。
◆こうなると“もう一段の下落”は覚悟せざるを得ない…?
実際に何か起こったわけではありませんが、思惑が動かした格好といえます。
テクニカル的には“16/11/17安値(108.549円)まで主だった抵抗が不在”であり、米10年国債利回りも2.30%を割り込むなど、ファンダメンタルズ的にも芳しいとはいえません。
“リスク回避”を囃す声も多いだけに、“もう一段の下落”は覚悟せざるを得ないところかもしれません。
◆ただ現在は“リスク回避過敏症”、押し戻されるようなことがあると…!?
ただし、ほぼ5ヶ月ぶりの円高水準であることを考えると、国内輸入筋を中心とした“ドル買いニーズが高まる”と考えることは可能です。
またドル売り・円買いポジションは膨らんでいるものの、“メインは短期筋”と考えられます。
110円台が重く圧し掛かっている状況ではありますが、“110円手前(109.80-110.00円付近)には損失確定のロスカットを設定”と考えるのが自然です。
仮に押し戻されるようなことがあれば、“目先の下値確認”が囃されてもおかしくありません。
もちろん“落ちるナイフ状態”ですので“安易な買い拾いは禁物”、“さらなる下値追い”への警戒も上げておく必要があります。
それでも“地政学リスク過敏症”とも呼べる状況下、「どこで落ち着くか…?」を探るのが目先のテーマと考えます。
“もう一段の下値余地”を囃す声が多い分だけ、逆に“目先の下値確認(達成感)”が台頭してもおかしくないと考えたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.767(日足・一目均衡表転換線、4/10~4/11の61.8%戻し)
上値4:110.587(3/10~4/11の38.2%戻し、4/10~4/11の50%戻し)
上値3:110.453(ピボット1stレジスタンス)
上値2:110.279(200週移動平均線、4/10~4/11の38.2%戻し)
上値1:109.924(週足・一目均衡表基準線、16/11/9~16/12/15の50%押し水準、大台)
前営業日終値:109.597
下値1:109.166(ピボット1stサポート)
下値2:108.989(月足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
下値3:108.734(ピボット2ndサポート)
下値4:108.621(200日移動平均線)
下値5:108.549(16/11/17安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:29 ドル円 抵抗・支持ライン追加
14:28 誤記修正