[3月30日版]【大幅安となる】あれっ?権利落ちなのに相場が下落しない…。

著者:中原良太
投稿:2017/03/29 22:11

【あれっ?権利落ちなのに相場が下落しない…。】

3月29日の日経平均は横ばいとなり、1日を終えました。

東証一部の業種別で見ると、
33業種中、値上がりしたのは13業種となり、
値下がりした業種は20業種となりました。

また、日経平均は前日比14円61銭高となりました。

29日には権利落ち日となるため、

配当落ち分(100円強)の分、
日経平均は弱気の推移となる予想でしたが、

28日夜のNY市場の堅調な推移を受け、
日本株市場は横ばいの推移となりました。

配当落ち分が相殺されたことを考えると、
29日の相場は「強気」な1日だったと言えるでしょう。

一方、今回の強気推移は、
円安・原油高・NYダウ上昇といった、

外部要因主導な値動きだったこともあり、
ガツガツ上昇していくような雰囲気でもない様子。

29日引け以降にはCME先物価格も反落しており、
一旦は利益確定の売りが強まってもおかしくない様子です。

そう考えると、3月30日の日本株市場の
上値は限定的であると考えられます。

そう考えると、これからは
あまり大きなリスクはとらず、
慎重な姿勢で居るのが無難でしょう。

相場の上昇があまり期待できない今の状況では、

値上がりしてきた株ほど、
利益確定のために売られやすいと考えられます。

よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月で特に急伸している業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月で急伸した業種別株価指数】
◯ その他製品(前月比+6.36%)
◯ 水産・農林業(同+4.35%)
◯ 精密機器(同+4.09%)

以上の3業種については、直近の急伸もあり、
短期的には利益確定されやすいと考えられます。

短期的な反落には要注意です。

3月29日20時現在でCMEは対日経平均比-72円。
弱気な動きを続けています。

何らかの買い手がかりが出ない限り、上昇は難しいかもしれません。
この流れのまま、相場全体は下落へと動きそうです。

急落する可能性も踏まえ、
今のところは、あまり資金を投入せず、様子見したいところ。

3月30日のスタンスとしては、【大幅安になる】と弱気で臨みます。
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想