方向感を伴う動きは限定的 - ただ急落の調整が入る可能性は有…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/03/17 11:09

◆“深押し”せずも、“戻り”も限定的

※ご注意:予想期間は3月18日と表示されていますが、本日(3月17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“深押し”はしませんでしたが、“戻り”も限定されました。

東京タイム終盤に113円を割り込む動きが見られたものの、“100日移動平均線(昨日は112.966円)”では概ね支えられました。
NYタイムに再度113円割れを窺ったものの、今度は「ドル高は長期的によいこと」「通商戦争は望んでいない」とのムニューシン米財務長官発言が跳ね返しました。
もっとも“日足・一目均衡表基準線(同113.595円)”を回復するほどの力強さは見られておらず、113円前半を中心とした揺れ動きは続いています。

◆方向感を伴う動きは限定的も、急落の調整が入る可能性有…!?

G20(財務相・中央銀行総裁会議)を控えていますので、方向感を伴う動きは限定されやすいと見るのが自然です。
ただ本日は“大きく下落した後の週末”であり、東京市場は“3連休前”でもあります。
急落に対するポジション調整が入ってもおかしくなく、雲を割り込んだ一昨日の長大陰線にしても、見方を変えれば“事実上の真空地帯”と見ることも可能です。

オーダー状況を見ると“113.50-60円にはドル売りオーダー”が展開している反面、“113.10-112.90円にドル買いオーダー”は厚みを増しています。
昨日は“下方向に向けた仕掛け的な動き”が見られましたが、引き続き“戻り売りではなく、押し目買い”で臨みたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.190(3/10~3/16の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.000(大台、100週移動平均線)
上値3:113.883(3/10~3/16の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:113.706(20/50日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値1:113.546(3/16高値、日足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.270
下値1:113.077(100日移動平均線、大台)
下値2:112.889(3/16安値、ピボット1stサポート)
下値3:112.728(3/1安値、20月移動平均線)
下値4:112.578(ピボット2ndサポート)
下値5:112.370(月足・一目均衡表基準線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:23 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想