【買い】ハーツユナイテッドグループ （3676）：デバッグ事業好調、株価の反発を期待＝GLA 小池麻千子

【買い】ハーツユナイテッドグループ （3676）：デバッグ事業好調、株価の反発を期待

VR関連、ZMP関連としても注目の企業です。

同社は、ゲーム等のソフトウェアのデバッグ（不具合検出）作業のアウトソーシングで事業領域を拡大してきました。

IoTの普及拡大によって、デバイスやソフトウェアは複雑化し、数量も増大しています。
IT市場が成長する中ではゲーム等ソフトウェア開発においては競争が激化しており、企業は新しいコンテンツの開発に集中したいと思っており、デバッグ工程の外注化がスタンダード化しています。

主力はこのデバッグ事業で売上全体の72.8％を構成しています。

対象は、PS4など家庭用ゲームソフト、モバイルコンテンツ（ソーシャルゲーム、スマートフォンのアプリ等）、パチンコ・パチスロ、WEBサイトや業務システム、IT全般に係るソフトウェアと多岐にわたります。

2017年3月期上半期中には、「PlayStation VR」向けタイトルのデバッグ案件受注が10件に達し、また自動運転分野では自動車走行テストの稼動テスター数が500名を突破しました。

デバッグ事業は前年同期比で売上高が2.1倍、セグメント利益は2.2倍を達成しており、PSVRやNintendo Switchに向けたタイトルの案件獲得に伴う収益性改善が期待できるかと思います。

ちなみに、12月19日に上場予定のZMP関連銘柄としても注目されていますが、同社はZMP（7316）との合弁会社「ZEG（ゼグ）」では自動運転の実験代行「RoboTest」を展開しています。同社は、85万件のバグ検出実績を持つデバッグ専門企業としてデバッグ及びデータ収集等実験代行サービスを提供しています。
大量のテスト人材と時間、場所を必要とする実走行テストは、タイムリーなデータ確保を求める難しいためニーズが高まっているところ。