イェレン議長の議会証言に注目・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/11/17 15:01

インフレ警戒を強めればドル高へ・・・・・

昨日の海外市場では、欧州時間に米国債利回りが再び上昇を開始した事からドルが買われ、ドル円は、109.75円付近まで高値を更新。一方、ユーロドルも続落基調となりました。

NY時間に入ると、米PPI、鉱工業生産が相次いで予想を下回った為、米国債利回りが一段と低下し、ドル円も109円台前半に押し戻されて、東京時間に帰って来ました。

東京時間には米株安も影響してドル売り先行となり、108.55円付近まで下げ幅を拡大。しかし、日銀が固定金利での国債買入オペを通知し、長期金利の低下を図った為、ドル円は109円台を回復しました。

今夜は、イェレンFRB議長の議会証言とCPIの発表が注目されます。CPIが強く、イェレン議長が今後のインフレ動向に警戒的な見解を示すと、米長期金利とともにドルも一段高に移行しそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想