第3回米大統領候補TV討論会は、クリントン氏優勢の見方
本日、第3回目の米大統領候補TV討論会が、ネバダ州ラスベガス・ネバダ大学で行われました。
日本時間午前10時から行われた討論会では、事前予想通り、クリントン氏はトランプ氏の女性蔑視発言や過去に被害にあった女性がインタビューに答えた件を持ち出し、大統領としての資質に大いに問題ありとしたのに対し、トランプ氏は前回、前々回同様、クリントン氏の私用メール問題で「そもそも大統領選に立候補する資格がない」、「犯罪者」との誹謗をする始末。
前回(第2回目)の討論会について、ワシントンポスト紙が『史上最も醜い討論会』と評しましたが、今回も前回、前々回同様、非難・中傷合戦、泥仕合の様相となりました。
前回(第2回目)の討論会では、有権者から最後に互いの美点を述べて欲しいとの意見があったこともあって、最後だけは大統領候補同士の握手で終わりましたが、今回は最初から最後まで握手はなく、互いに自己擁護と相互批判の応酬といった、何とも寒々しい討論会となりました。
今回は、前回、前々回と違い、トランプ氏がやや攻勢となる場面が多かったような気がしますが、CNNが討論会終了後に行った緊急世論調査では、クリントン氏優勢:52%、トランプ氏優勢:39%の大差となり、世論調査の上ではクリントン氏は3戦全勝となっています。
ここまで来れば、クリントンorトランプの二者択一とはなり得ず、どれだけの大差をつけてクリントン氏が地滑り的(landslide)勝利となるか否かに焦点が集まりそうです。
共和党内部では、大統領選はあくまで『捨て奸(すてがまり)』と位置付け、同時に行われる連邦議会選挙に注力するとされていますが、先述した通り、クリントン氏が地滑り的勝利ともなれば話は別。
「コートテール現象」(=便乗効果)に伴って、議会の上下院を握る共和党の牙城を切り崩すことで、民主党の安定的な政権運営に寄与する可能性も。
トランプ氏はかねてより選挙結果受け入れを拒否する姿勢を示しており、今回の討論会でもその旨は明言しませんでした。投票を行う前の段階で、投票に不正があるという“難癖”“いちゃもん”の類は、多くの有権者こそが受け入れ難い発言ではありますが、11月8日の本選挙までのみならず、本選挙以降も波乱がありそうな気がしてなりません。
日本時間午前10時から行われた討論会では、事前予想通り、クリントン氏はトランプ氏の女性蔑視発言や過去に被害にあった女性がインタビューに答えた件を持ち出し、大統領としての資質に大いに問題ありとしたのに対し、トランプ氏は前回、前々回同様、クリントン氏の私用メール問題で「そもそも大統領選に立候補する資格がない」、「犯罪者」との誹謗をする始末。
前回(第2回目)の討論会について、ワシントンポスト紙が『史上最も醜い討論会』と評しましたが、今回も前回、前々回同様、非難・中傷合戦、泥仕合の様相となりました。
前回(第2回目)の討論会では、有権者から最後に互いの美点を述べて欲しいとの意見があったこともあって、最後だけは大統領候補同士の握手で終わりましたが、今回は最初から最後まで握手はなく、互いに自己擁護と相互批判の応酬といった、何とも寒々しい討論会となりました。
今回は、前回、前々回と違い、トランプ氏がやや攻勢となる場面が多かったような気がしますが、CNNが討論会終了後に行った緊急世論調査では、クリントン氏優勢:52%、トランプ氏優勢:39%の大差となり、世論調査の上ではクリントン氏は3戦全勝となっています。
ここまで来れば、クリントンorトランプの二者択一とはなり得ず、どれだけの大差をつけてクリントン氏が地滑り的(landslide)勝利となるか否かに焦点が集まりそうです。
共和党内部では、大統領選はあくまで『捨て奸(すてがまり)』と位置付け、同時に行われる連邦議会選挙に注力するとされていますが、先述した通り、クリントン氏が地滑り的勝利ともなれば話は別。
「コートテール現象」(=便乗効果)に伴って、議会の上下院を握る共和党の牙城を切り崩すことで、民主党の安定的な政権運営に寄与する可能性も。
トランプ氏はかねてより選挙結果受け入れを拒否する姿勢を示しており、今回の討論会でもその旨は明言しませんでした。投票を行う前の段階で、投票に不正があるという“難癖”“いちゃもん”の類は、多くの有権者こそが受け入れ難い発言ではありますが、11月8日の本選挙までのみならず、本選挙以降も波乱がありそうな気がしてなりません。