◆巻き戻し続く - 103円目前まで上昇
※ご注意:予想期間は10月6日と表示されていますが、本日(10月5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
予想以上の改善を見せたISM製造業景況指数(PMI)時の流れそのままに、ドル売り・円買いの巻き戻しは昨日も続きました。
下半期入りに伴う外債投資の円売りが、まとまって出された影響が大きかったと見られます。
また対ドルで1985年以来水準へとポンドが売り込まれたことも、ドル買いを後押しした印象があります。
“75日移動平均線”で上値を押さえられる場面も見られましたが、「予防的な利上げが重要」というラッカー・リッチモンド連銀総裁のタカ派発言で突破すると、一気に103円手前へと上値を伸ばしました。
◆利益確定売りが頭をもたげる可能性は否定できないが…?
想定よりも少し上昇スピードが速い印象はありますので、そろそろ利益確定売りが頭をもたげてくる可能性は否定できません。
しかし“日足・一目均衡表先行スパン下限(本日は102.351円)”“75日移動平均線(同102.424円)”を次々と突破したことで、ドル売りの論拠となる最後の砦“日足・一目均衡表先行スパン上限(同103.189円)”は否応なしに意識されると見られます。
阻止するかのように“103.00-20円”付近に分厚いドル売りオーダーが並んでいますが、超えた水準には背中合わせで損失確定のドル買いオーダーも置かれているとされています。
◆ただバイアスは上方向、米雇用統計を占う前哨戦も目白押し…
本日はADP雇用統計/ISM非製造業景況感指数(PMI)と、週末の米雇用統計を占う経済指標が目白押しです。
ISM製造業PMI悪化を機に「米景気回復に陰り」と囃された先月とは“逆の展開”が期待されているだけに、突破のキッカケとなる可能性は十分。
分水嶺に差し掛かっている折ですので、決め打ちはできませんが…。
また結果次第ですので、臨機応変な対応が求められる局面でもありますが…。
しっかり超えてくると105円ラインが現実味を帯びてくるという現実、「ドル売りの論拠は風前の灯」と見たいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:104.000(大台)
上値4:103.797(9/6高値、100日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:103.341(9/14高値、20週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:103.189(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値1:103.000(大台、10/4高値)
前営業日終値:102.884
下値1:102.657(10/4高値後の戻り安値)
下値2:102.351(日足・一目均衡表先行スパン下限、75日移動平均線)
下値3:102.195(日足・一目均衡表基準線)
下値4:102.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:101.859(9/27~10/4の38.2%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:10 ドル円 抵抗・支持ライン追加