ビッグイベントを控え、“大きくは動けない”…!?

著者:武市佳史
投稿:2016/09/20 10:28

◆神経質な値動き続く

※ご注意:予想期間は9月21日と表示されていますが、本日(9月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


米消費者物価指数(CPI)が好内容となった先週末にはドルが買われましたが、昨日はその調整が入りました。
102円台を維持することができず、101円半ばへと反落しています。
もっとも日米金融政策発表を控えて方向感は定まっておらず、NYダウは小幅続落/米10年国債利回りは4日ぶりに上昇とまちまちの動きを見せる中で、ドル円は神経質な値動きを続けています。

◆実需絡みのドル買い需要が期待されるが…?

3連休明けの5・10日になりますので、本日は実需絡みのドル買い需要がドル円を押し戻す展開が期待されるところです。
ただビッグイベントを翌日に控えており、大きな動きは期待薄といえます。

オーダー状況を見ると、昨日安値の101.50円付近にドル買いオーダー、20日移動平均線と日足・一目均衡表先行スパンの雲下限が展開する102.30円付近にドル売りオーダーが、それぞれ観測されています。
どちらもそれほど厚みがあるわけではありませんが、ビッグイベントを控えて“様子見ムードは広がりやすい”と考えられます。

日米共に“据え置き”が有力視されているものの、それを見越した“ドル売り/円買い”を進めにくい…。
102円回復への期待は募りますが、本日に関しては大きな変動(上昇はもちろん、下落も…)は期待薄と考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:102.740(9/15高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:102.659(50日移動平均線)
上値3:102.459(9/16高値)
上値2:102.378(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:102.276(20日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:101.908
下値1:101.565(9/19安値、ピボット1stサポート)
下値2:101.415(9/13安値)
下値3:101.195(9/7安値)
下値4:101.116(ピボット2ndサポート)
下値5:101.000(大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:15 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想