有機EL関連が総蜂起、韓国サムスン電子の巨額投資伝わる

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/06/20 09:34
 ブイ・テクノロジー<7717.T>平田機工<6258.T>日新電機<6641.T>住友化学<4005.T>保土谷化学工業<4112.T>出光興産<5019.T>など有機EL分野に展開する装置メーカーや素材関連メーカーに買いが集中している。テレビ向けやスマートフォン向けで有機ELの需要が加速局面に突入しており、市場でも注目度が一段と高まってきた。

 18日付けの日本経済新聞では「韓国サムスン電子は2016年に8兆ウォン(約7200億円)程度を投じて有機ELパネルの生産設備を拡充する。スマートフォン(スマホ)用パネルに換算すると2億数千万枚分で現状より5割超増える。米アップルや中国メーカーへの供給体制を整える」と報じた。これが関連株の商機拡大につながる材料として改めて株価を刺激している。

 Vテクは有機EL蒸着プロセスで需要が見込まれるファイン・ハイブリッド・マスクを手掛けるほか、部材から製造装置まで品揃えを拡充している点で市場の評価が高い。特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向け真空チャンバーの受託製造を行う平田機工や、イオン注入装置を手掛ける日新電機なども装置メーカーとして注目されている。また、有機EL素材では、正孔輸送材と発光材料を手掛ける保土谷化、ポリマー型有機ELを中核技術に高実績を有する住友化のほか、発光体、正孔輸送材、正孔注入材、電子輸送材など一括供給できる出光興産にもマーケットの関心が高い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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