TOPIX +27 @2,005
日経平均 +393円 @29,069円
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)上昇し、米国株の主要3指数が揃って大幅高となった。この流れを受けて、本日の日本株全般も半導体関連株を中心に上げた。ドル円為替レートは114円台前半の円安となり、輸出関連銘柄も上げた。11月の鉱工業生産指数が前月比7.2%上昇したことも好感された。
日経平均の日足チャートを見ると、下向きの60日移動平均線の上に再浮上し、12月16日の戻り高値に並んだ。明日以降、12月16日高値@29,070円を完全に上抜けして上放れることができれば、12月1日を起点として、安値と高値が切り上がることになり名実ともに「上昇トレンド」となる。勿論、この楽観的なシナリオは何も大きな悪材料が飛び出して来なければの前提であるが。
足元では、予想EPSが2,090円、予想PERが13.9倍である。予想PER13.9倍と言うのは、日本の長期的な経済成長率を0.8%と見積もっていることを意味する。確かに過去30年を振り返るとそれくらいが妥当と言えなくもないが、通常、株式相場はそんな長い期間の見通しに基づく成長を織り込むのではなく、向こう数年くらいの未来を織り込んで動く。向こう数年であれば、コロナ後の経済のリバウンドを考えると1%~1.5%の成長を見込んでも違和感はないだろう。1%成長なら予想PER=14.3倍、1.5%成長なら予想PER=15.4 倍となる。その場合、日経平均株価は、予想EPS=2,090円のまま変化がないとしても、それぞれ29,887円、32,186円となる。
33業種中、海運を除く32業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、パルプ・紙(2位)、水産・農林(3位)、金属製品(4位)、機械(5位)となった。