週明け20日のニューヨーク株式相場は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大をめぐる懸念が強まる中、3営業日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比433.28ドル安の3万4932.16ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は188.74ポイント安の1万4980.94で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比23億7579万株減の11億7613万株。 世界的にオミクロン株の感染が急拡大する中、週末にオランダが都市封鎖(ロックダウン)に踏み切った。欧州の他の国でも同様の措置が導入される可能性があり、景気に対する悪影響が警戒されている。 また、米民主党マンチン上院議員が19日、バイデン政権の看板政策である1兆7500億ドル規模の大型歳出法案を支持しない考えを表明。議会通過のめどが立たなくなっており、景気見通しの不透明感が広がった。 こうした弱材料を嫌気し、景気敏感株への売りが膨らむ中、ダウは終日軟調な展開を維持。一時、約700ドルの下げを演じた。ナスダック総合指数は約2カ月ぶりに終値ベースで1万5000の大台を割り込んだ。 市場では「中国経済をめぐる懸念はあると思うが、やはり利下げはポジティブではないか。週末のオミクロン関連とマンチン議員のニュースで売られ過ぎた感じもある」(日系証券)との指摘が聞かれた。 幅広い業種に売りが広がる中、金融、素材、一般消費財、資本財が特に軟調な値動きを示した。
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
3日間の下落率は2.9%に。オミクロンの感染拡大が欧米で広がり、欧州では行動規制強化の動きも。重症化率は低いと意識されつつも市場心理は不安定な状況です。チャートにあるよう11月以降、最高値が天井となり、上値の重さも。この日はトルコリラの極端な乱高下も話題に 日経先物は現時点で反発。寄付き後は、セオリーどおり戻売りか。