米利上げ、不透明感が払しょくされたことが「好材料」

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大きく反発した(DJIA +383.25 @35,927.43, NASDAQ +327.94 @15,565.58, S&P500 +75.76 @4,709.85)。ドル円為替レートは114円台前半の前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は大きく上昇した。東証1部では、上昇銘柄数が1,676に対して、下落銘柄数は421となった。騰落レシオは85.86%。東証1部の売買代金は2兆6517億円。

TOPIX +29 @2,013
日経平均 +607円 @29,066円

2021年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)が無事通過した。FOMCはインフレ懸念から量的金融緩和の縮小(=テーパリング)を加速することを決め、公表した。テーパリング終了時期を従来より3か月早めて、2022年中に計3回の政策金利を引き上げる。しかし、この内容は事前の想定の範囲内だったことで、寧ろ先行きのスケジュール不透明感が払しょくされたことが「好材料」と解釈され、東京市場でも株価は上昇した。売り方のショートカバー(=売り方の買戻し)も入混じり、景気循環株を中心に大きく上昇した。FRBの市場との対話力の高さが際立った。円安ドル高に動いたことも輸出関連株を押し上げた。ナスダックが大きく上昇し、その流れを受けて東京市場でも東京エレクトロンなどの値がさ半導体関連銘柄が上げた。半導体関連銘柄にはさらに追い風が吹いた。岸田文雄首相が、国内の半導体税増の強化を目指して、官民合わせて1兆4000億円を超える大胆な投資を行うと表明した。また、トヨタ自動車が電気自動車(EV)の世界販売目標を大幅に引き上げたことで、EV関連銘柄が堅調な動きとなった。

日経平均の日足チャートを見ると、12月8日の戻り高値@28,897円を上抜けた。さらに、一気に25日および60日移動平均線の上に浮上してきた。年末に向けて「掉尾の一振り」を期待させる展開となってきた。

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、精密機器(2位)、鉱業(3位)、電気機器(4位)、医薬品(5位)となった。


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