TOPIX -4 @1,974
日経平均 -208円 @28,433円
英国でオミクロン型の感染者が死亡したことで、オミクロン型への警戒感が高まり、欧米の株式相場が下落した。東京市場でも、空運、鉄道などをはじめとして売り優勢の展開となり、日経平均は一時300円超下げる場面があった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後にはまた上昇するとの期待も大きく、下値では押し目が入り下げ渋った。日本独自の悪材料として、岸田文雄首相が衆議院予算委員会で自社株買いを巡り、ガイドラインを設定する可能性を示唆したと報じられた。これは自社株買いを規制することであり、株価の上昇を抑えることになるので悪材料として捉えらえれ、さらなる株価の下落をもたらした。12月14日からFOMCが始まり、15日午後には結果が公表される。決定内容及びその後のパウエルFRB議長の会見での発言に注目が集まる。
日経平均の日足チャートを見ると、10日移動平均線は上向きに転じているが、本日は陰線で下落した。これで4日連続陰線となり、寄り付き後は売りが優勢となり、下げて終わり上値が重い。25日移動平均線の傾きは依然として下向きであるため、反発しても25日移動平均線手前辺りで跳ね返されることも多い。できるだけ早くオミクロン型感染が株式相場に十分消化される必要がある。
33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、サービス(2位)、陸運(3位)、鉱業(4位)、証券(5位)となった。