TOPIX +3 @1,978
日経平均 +203円 @28,640円
11月の米消費者物価指数(CPI)は大幅に増加したが、想定の範囲内と受け止められ、米長期金利は下げた。その結果、ハイテク株を中心に株価は上げてナスダックは上昇し、S&P500は史上最高値を更新した。日本の取引時間で米株価指数先物が上げたことも日本株相場を支えた。新型コロナのオミクロン株は感染しやすいが毒性は弱く重症化し難いという見方が有力になってきており、売り過ぎの修正のための買戻しであるショートカバーが起こっている。
製造業の供給制約や原材料の価格上昇は引き続き懸念材料ではあるが、その相場への悪影響は減退している。海運運賃の指標である中国コンテナ船運賃(CCFI)は北米向けが12月10日付で史上最高値を付けるほどとなっており、海運株は上げた。12月の日銀短観は大企業・全産業の景況感を示す業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回調査から4ポンと上げた。他方、先行きDIはプラス11で、足元から3ポイントの悪化となった。それでも、製造業で大きなシェアを占める自動車は先行きはプラス2となり、足元のマイナス8からプラス圏へ浮上した。
日経平均の日足チャートを見ると、反発したが陰線で終わり、上値が重い。この3日間は陰線引けばかりだった。それでも、10日移動平均線が下向きから上向きに変わって来た。これで上に振れやすくなった。
33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、保険(2位)、その他金融(3位)、ゴム製品(4位)、機械(5位)となった。