土光敏夫を、テレビで見る。もう、こんな人は出ないだろう。「めざしの土光」で、知られている。夕食を見ると、目刺しと、野菜の盛り合わせ、それと、みそ汁である。
1か月の生活費が1980年代当時、奥さんと2人で、月、10万円以下だという。年収は4500万円。そのほとんどを、学校、橘学園に入れているという。
岡山生まれ。石川島播磨重工社長から、東芝へ、そして経団連会長、鈴木内閣の諮問機関、臨時財政調査会の委員長となる。
肥大化した、国の行政組織を、増税なき財政再建に取り組む、国鉄民営化、電電公社からNTTへ。そして公務員の縮小。
今の日本の状況を見ると、これとは反対の、行政組織の増大肥大化、財政状況は破綻状態、総理のモラル低下の、情けない状態である。大きな政府をさらに、大きくしていて、国が潰れた状態である。
土光さんの一日は朝4時に起床、法華経を、毎日20分、唱える。朝食はヨーグルトと、野菜ジュース、ハチミツである。この時は85歳。
本田の創業者、本田宗一郎と親交があった。土光敏夫を励ます会(がんばれ土光)でも、その集まった人々に出されたものは、質素だった。土光さんの人柄から、そうしたのだろう。
庭いじりが好きだったようだ。そこでズボンを見ると、ベルトではなく、ネクタイの古いものだった。帽子は穴だらけ、数十年使っているとか。
これは別の番組ですが、土光でなく、怒号で知られている。石川島播磨の時、自らの信念で、大声で、怒鳴る。しかし、朝7時半には出社して働く、最初は従業員や労働組合は、戸惑ったらしいが、「おやじ」と呼ばれて親しまれる。会社の経費を、とことん削り、会社を再建する。ここに、自らの生活と、会社の経営が、同じになる。
改めて、今の政治を見ると、何と、お粗末な事か。岸田総理は、財政再建は考えず、国の借金をさらに膨らませる。無責任すぎる。成長戦略、脱炭素、ITやデジタル投資への、長期の成長戦略がない。これでは、日本は世界の競争で、負けるのは、明白なり。その場限りの、つけはぎで、何とかしようとしている。
平安時代、江戸時代、現代、そして未来をみれば、我慢して、努力して、頑張らなければ、後になることは、歴史が証明している。のんきに構えていれば、豊かな生活は、遠のくばかりである。
既に、賃金は韓国よりも、低くなっている。今後、更に、後退するだろう。考えて欲しいことである。落ちぶれた日本である。更に問題なのは、これを何とかしようとする、態度や、行動が、無い事である。