TOPIX -15 @1,975
日経平均 -288円 @28,438円
昨日の米国株式相場はハイテク株を中心に売られ、ナスダックが大きく下げた。その結果、フィラデルフィア半導体指数(SOX)が下げた。この流れを受けて、東京市場でもハイテク成長株を中心に売りが優勢となり値下がりした。さらに、11月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思いから買い玉を手仕舞いして持ち高調整の売りが膨らんだため、一時、日経平均は300円超下げる場面があった。また、12月10日2022年度与党税制改正大綱を正式決定し、金融所得課税について「総合的な検討」を明記すると報道されると、これも相場の重しとなった。上海総合指数も香港ハンセン指数も下げたため、日本株全般を下げる追加要因となった。他方、PERでは米国株と比べると日本株は割安という指摘もある。しかし、私は低いPERは割安度を表しているというよりも将来に対する成長期待度が低い結果であると解釈すべきだと考えている。
日経平均の日足チャートを見ると、続落してまた上向きの260日移動平均線の下に沈み込んだ。中期的に上昇基調が続くためには上向きの260日移動平均線の上で推移しなけばならない。今年1月29日を起点とした27,600円から30,800円のレンジ相場の範囲内での上下動が続いており、足元は下限の27,600円から自律反発をし始めたところであり、その文脈での調整が起こっている。
33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、精密機器(2位)、ゴム製品(3位)、空運(4位)、情報・通信(5位)となった。