目先は需給面からも買い優勢

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +492.40 @35,719.43, NASDAQ +461.77 @15,686.92, S&P500 +95.08 @4,686.75)。ドル円為替レートは113円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は続伸する銘柄あ多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,195に対して、下落銘柄数は904となった。騰落レシオは78.04%。東証1部の売買代金は3兆620億円。

TOPIX +12 @2,002
日経平均 +405円 @28,861円

新型コロナウィルスの変異型のオミクロン株への懸念が後退する中、米国株式相場の大幅続伸を受けて、本日の日本株全般も上昇した。ハイテク株が主力のナスダックが大幅続伸したことを好感して、東京市場でもハイテク値がさ株を中心に続伸した。

また、需給面からも買いが増えた。株価が急反発している中、今週末にはSQが来る。コール・オプションのデルタ(≒オプションが行使される確率)は急上昇しており、売り手は買い方の権利行使(コールの売り手から見ると「売り」)に備えてデルタ・ニュートラルを維持するためには買い増さなければならなかった。ただ、心理的な節目である29,000円に近づくと一旦利益確定しておこうという圧力や戻り待ちの売り圧力が増して上値は抑えられた。

また、空売りの買戻しによる反発も顕著である。空運、旅行会社、外食など今まで売り込まれていた株が急反発した。さらに、電気機器や機械など、世界景気の鈍化懸念から売られていた景気敏感株も買われた。

景気の先行きに対する見通しが割れているようで、米国長期金利の動きが少し「変」である。利上げを長期金利全体は上昇しているのだが、5年物の上昇に比べると30年物の上昇が鈍く、イールドカーブがフラット化しつつある。

日経平均の日足チャートを見ると、大きく窓を空けて続伸し、長い下ひげを引いた短陽線で終えた。上向きの260日移動平均線(1~2年間の大きな流れを決める)の上に再浮上してきた。今年1月29日安値@27,626円と9月14日高値@30,795円に挟まれたレンジ内での上下動を繰り返しており、そのレンジの下限で跳ね返されて上方向に戻っている最中である。

33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、その他製品(2位)、医薬品(3位)、サービス(4位)、電気機器(5位)となった。

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