TOPIX +31 @1,958
日経平均 +276円 @28,030円
米議会上院が当面のつなぎ予算案を可決し、政府機関の一部閉鎖がひとまず回避された。この数日急落して来た米国株は自律反発期待の込めて大きく反発した。日本株も11月22日から短期間で日経平均が1,700円超下げていたため、騰落レシオは12月2日には70%を割り込むほど下ていた。米国株の反発をきっかけに、本日は自律反発狙いの買いが優勢となり景気敏感株をはじめ幅広い銘柄が買われた。さらに、米製薬大手メルクの日本法人がコロナの治療薬候補の製造販売承認を厚生労働省に申請したと報道されると、株価の上昇に勢いが付いた。
日経平均の日足チャートを見ると、ザラバ安値を僅かに更新したが長い下ひげを引いた陽線で終えた。これで3日連続陽線で終えた。下げ渋り感が強まってきた。勿論、今後の株価は今晩以降に明らかになってくる株価材料で日々大きく上下に揺れながら動くため、過去から今日現在までの材料しか織り込んでいない今日までのチャート分析では未来の株価を正確に予測することはできない。しかし、経験則から少しだけ先のチャートのざっくりした形がどうなるのかはある程度想像することができる。まだほとんどの銘柄は下向きの10日移動平均線の下に沈んだままであり、「時の利」は売り継続である。しかし、ややフライング気味ではあるが、売り玉は本日すべて利食い手仕舞いした。安値を更新してまた下げ始めたら、また売り建てるだけのこと。
33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、海運(2位)、陸運(3位)、繊維製品(4位)、不動産(5位)となった。