デフォルトなどで将来資金が焦げついた場合に損失を保証する金融商品「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」で、保証対象となる企業や国の上位千銘柄(取引額ベース)が明らかになった。 米国でCDSの登録・決済を手がける機関であるDTCC(デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション)が公表した。想定元本の合計は33兆6000億ドルで、比較的新しい取引については全取引の9割以上を網羅している。 対象となっている銘柄の売り買い合計である総取引額(グロス)が最も大きいのはトルコで、1886億ドルにのぼる。国以外で目立つのはGMの金融子会社GMACの1500億ドル。財政が悪化した国や経営不振の企業の取引が増える傾向が見て取れる。