上下に長いひげを引いた寄引同事線⇒明確に下げ渋った

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -211.17 @35,931.05, NASDAQ -52.29 @15,921.57, S&P500 -12.23 @4,688.67)。ドル円為替レートは114円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が770に対して、下落銘柄数は1,314となった。騰落レシオは89.24%。東証1部の売買代金は2兆8167億円。

TOPIX -3 @2,036
日経平均 -90円 @29,599円

米国株の下落を受けて、本日の日本株全般は売り先行で下げる銘柄が多かった。日経平均の下げ幅は一時280円を超えた。しかし、政府の経済対策の規模が財政支出ベースで55.7兆円程度(市場予想では40兆円)となると報道されると、経済活動が予想以上に刺激されるとの期待感から急速に買い戻された。一時は上昇に転じたが、上がると利食い売りが優勢となり押し戻された。11月10日まで1バレル=80ドル以上の高値で推移していた原油価格が80ドルを割り込んで来た。これを受けて鉱業、石油、ゴムなどの素材関連銘柄の下げが強まった。これらの素材を運ぶ大手海運株も下げた。

事前予想で40兆円規模の財政政策が55.7兆円に膨らみ、その分だけ国債が増発されるとの読みから既発債は売られて長期金利は0.07%から0.08%へ上昇した。それにより円が買われて円高・ドル安の方向へ動いた。

日経平均の日足チャートを見ると、「包みの下抜け」で下げたが上下に長いひげを引いた寄引同事線となり、明確に下げ渋った。10日移動平均線を終値で割り込んでもいない。上方向の勢いが完全に消えたわけではない。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、石油・石炭(3位)、ゴム製品(4位)、医薬品(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧