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こまめな損切り
こんにちは。動点Pです。
さっそく今週の指数を確認しておきましょう。
S&P500 4682.85 -0.31% 26.54% 83.3%
NASDAQ総合 15860.96 -0.69% 24.90%
今週は下げて終わりました。先週まで3週間上がり続けていたので少し一休みという感じでしょうか。でも明日からまた上がりそうという予想が多いようです。Greed & Fear Index(恐怖&強欲指数)をみてみると、現在83です。市場が非常に強く「買い」に傾いています。
引き続きアメリカの市場は強いまま推移しそうでもあります。しかし今週発表されたCPI(消費者物価指数)はインフレ率が6.2%と、異例の値になっています。アメリカ議会は2%程度のインフレを保つようFRBに要請しているので、これは相当な乖離があると言わざるをえません。パウエル議長はこのインフレが一時的であると言い続け来ましたが、一時的とは言えなくなってきました。海運の混乱は落ち着きつつあります。しかし原油や天然ガスは少し落ち着いたとはいえ、まだ高い値を保っています。原油と天然ガスはまだもう一山くるのではないかなと思っていますがどうでしょうか。半導体不足も顕在化してきました。
私は、米国市場は長期金利と折り合いをつけながら推移していくものと予想します。つまり長期金利が上がると株価が押し下げられるという細かい調整をしながら、すこしずつ株価は上がると思っています。現在の米国10債金利は1.556です。この値はこれから上昇傾向に入るのはほぼ間違いありません。
問題は株価の調整がいつくるか、ということですが、私はまったくわかりません。株価を予測できるなら、株価の変動そのものがなくなっていくはずなので、株価が日々変動しているということは未来が予測できないことの証明でもあります。ただし、これまでの経済の歴史や株価の変動をみると、暴落の前には細かい下落トレンドがありますから、なんらかの予兆はあるのものと思います。問題は強気相場の楽観のなかでその下落トレンドを無視してしまうことです。いつでも慎重でありたいものです。私は今週$VTIを売り払いました。また上がり始めたら乗ろうと思います。
予測どおり、ゴールド(金)のETF $GLD が上がってきました。金の値段が上がっていることを意味しています。
田中貴金属:金価格推移
金は債券などとは違って、ずっと持っていてもそれ自体利益を生みません。金の値段が上がる、ということは、そうした利益のでないものを買おうという人が増えていることを指します。金はそれ自体利益を生みませんが、金の価値は通貨に比べれば一定ですから、通貨の価値が下落すれば、相対的に金の価格が上がることになります。為替のような働きをしている、ということですね。つまりいま多くの人が通貨の価値が下落すると考えているわけです。
いま、金の価値が上がり、通貨の価値が下落しているのは、基軸通貨のドルをもつアメリカがインフレにもかかわらず金利が低いままだからです。インフレは通貨の価値を相対的に押し下げますから、金の価格を上げる方向に働きます。一方、長期国債金利や政策金利の上昇は、利益を生まない金から債券に乗り換える人を増やすので、金の価格を下げる方向に働きます。現在、アメリカはインフレが長期的に続くと思われている一方、政策金利はすえおきなので金を買う人が増えている、というわけです。
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日本株はかなりデコボコしながらも上がってきています。個人的には日本株もまだしばらくは上をみているのですが、どうでしょうか。みなさんは今期の決算はどうでしたか。
私は銘柄の長期保有は減らし、利確と損切り、特に損切りを早めに行うことにしました。決算もミスしたら売りますし、ミスしなくても市場で売られれば自分も損切りすることにしました。なぜかというと心理的な負担を減らすためです。大きな含み損をかかえたままでいることは心理的な負担が大きいものです。含み損を抱えないためには早めに損切りするしかありません。「上がってきたらまた乗ればいいや」と思ってなるべく含み損はかかえないようにしています。今期の決算でもいろいろと損切りしましたが、全体でみればプラスで乗りきることができました。これが正解かどうかはわかりません。こういうスタイルでやってみてる、という程度のものです。
今年もあと1ヶ月半となりました。できることをコツコツと続けていくだけですが、できれば気分良く走り抜けたいですね。
ではではー。
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