外人は日本株を売っているぞ

今朝の日経に「10月の投資主体別売買動向」の記事が出ている。
それによると、買い越しは
・年金などPKO     :1兆1887億円
・個人          :  9927億円
・事業法人(自社株買いなど): 2192億円

売り越しは、
・証券会社(自己売買部門):1兆5367億円
・外人          :1兆 696億円

上記から年金や個人が乱高下で下支え役を果たしたことが分かる。個人はここ数年来の激安と仕込んだのだろう。個人も年金も安い時しか買わないので、株価が続伸するシナリオは描きにくい。

一方売りの主役は「外人」昨年までの買いの主役が一転売りの主役に変わった。1兆円規模の売りが現実になってきた。寄り付き前の外国証券の注文状況は「売り越し」の日が多くなる傾向にある。また「売りバスケット」***億円、買いはなしという記事が載る日が多い。

このような実態を考えれば、今後の相場の鍵は「外人の動向」にかかっている。昨年まで外人は相当額の買い越しだった。市場性の高いTOKYO市場はまだ売られるように思う。

頼みの個人、特に新規参入者は今のところ含み益がありホクホクでしょうが、その含み益がぶっ飛ぶような事態になれば個人の買いは遠のいてしまう。

年金は安値では買うようだが、その水準が上がってくるのか、下がってしまうのか、買入れ額はどの程度か気になるところ。

総合的に考えれば、強力な外人売りにどこまで耐え切れるか、外人はいつ買いに転じるのか? 外人は「円高」で為替差益も載っている。
当面外人売りの圧力を覚悟しておかねばならない。
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