「相場の見方」で不足する部分は「相場のやり方」で補正する

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA -33.35 @36,124.23, NASDAQ +128.73 @15,940.31, S&P500 +19.49 @4,680.06)。ドル円為替レートは113円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が540に対して、下落銘柄数は1,591となった。騰落レシオは89.09%。東証1部の売買代金は2兆9916億円。

TOPIX -14 @2,041
日経平均 -183円 @29,612円

ハイテク株が主力のナスダックが続伸し、東京市場でも一部のハイテク成長株が高く始まり、日経平均は反発して始まった。しかし、前日までに900円ほど急騰したことと週末を控えているため、利益確定売りが増してきて押し返された。また、米長期金利が上昇してきたので理論株価がより大きく下げる成長株には向かい風が強くなった。他に株価の足を引っ張っている材料としては原油をはじめとした資源高と世界的な半導体不足であり、これらの今後の動向にも気を配る必要があるだろう。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は急上昇して短陰線となり、その翌日である今日は長陰線で終えた。上昇に急ブレーキがかかり少し反落している。勿論、チャートをどんなに分析してもこれからどの程度まで調整するか事前に正確には分からない。なぜならチャート分析で読めるのは、もし今後株価を動かす大きな材料が出てこないとしたらこれから少し先はどうのように動くのかという定石だけであり、現在は未知の株価材料までは分からないからである。そうは言っても、定石的な見方だけでもかなり役に立つ。「相場の見方」で不足する部分は「相場のやり方」で補正すれば良いだけのことである。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、鉄鋼(2位)、倉庫・運輸(3位)、ガラス・土石(4位)、輸送用機器(5位)となった。

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