TOPIX -13 @2,032
日経平均 -126円 @29,521円
米国株式市場では主要3株価指数がまた揃って史上最高値を更新したが、日本株は日経平均で昨日700円超の上げとなったこともあり、本日は利食い売り優勢となった。また、11月4日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)がその結果を発表するため買い控えもあっただろう。しかし、11月10日に発足する岸田政権が今後打ち出してくるだろう経済対策(数十兆円規模)は日本経済を下支えするはずだし、新型コロナウィルスの新規感染者が際立て少なくなっていることも経済正常化を促す。これらのことを考えると株価を売り崩そうという動きは出てこないだろう。したがって、よほど悪い材料が飛び出して来ない限り、深押しは当面なさそうである。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陽線の横に短陽線が並んだ。昨日の大幅上昇の翌日だけに利食い売りが出たが大きくは下げず、すぐに押し目買いが入り陽線で終えた。日本国内では大きなネガティブな株価材料は当面はなさそうであるが、米国のテーパリング開始と中国の景気減速はどこかの時点で大きなネガティブな株価材料になるかもしれない。また、日本株の売買シェア約7割を占める外国人投資家は2005年の小泉政権や2012年の安倍政権のように「改革」を強調した政策では日本株を強力に買ってくるが、「改革」よりも「分配」を強調した政策では長期間乗ってこない可能性が高いことも念頭の置いておく必要がある。
33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、証券(2位)、非鉄金属(3位)、鉄鋼(4位)、その他金融(5位)となった。