こんにちは。動点Pです。
さっそく今週の指数を確認しておきましょう。
名前 値 前週比 年初来
S&P500 4605.38 1.33% 24.45%NASDAP総合 15498.39 2.71% 22.05%
今週はしっかりとあがってきましたね。いつ落ちるんだろうという不安は消えませんが、とりあえず乗っておくというのがいいのでしょう。私も全米株式のETF $VTI は多めにつっこんでます。$VOO でももちろんいいのでしょうけども。
S&P500とかNASDAQ100などの指数に投資するインデックス投資は、アメリカの優良企業に投資するということになります。これは、アメリカの優良企業の社長さんたちと同じ株を所有して、それらの企業の平均的な成長スピードで資産を増やすことができます。ちょっとわくわくしませんか。アメリカ経済が今後も成長することはほぼ間違いないですから、これらのインデックス投資も増えるだろうと思います。
しかし一抹の不安もあります。これらの有名なインデックスファンドには、世界中から巨額の資金が流入しているわけですがこれがどのような結末になるのか、だれも知りません。すでにS&P500企業のPSR(株価売上高倍率)は3.15となっています。
S&P 500 Price to Sales Ratio
PBR(株価純資産倍率)でみると4.91です。
S&P 500 Price to Book Value
つまり、企業の純資産よりも時価総額のほうが5倍近く大きいということです。将来に対する成長期待が大きいことを反映しているはずですが、いくらアメリカの優良企業でもそんなに成長できるものでしょうか。たとえばS&P500にはデルタ航空 $DAL やアメリカンエアライン $AAL などの航空会社が含まれていますが、これらの企業が今後10年で5倍に成長することはあまりイメージできません。
このような高い株価が維持されるのは金利が低いからでもあります。FRBの政策金利はほぼ0%であり、長期国債金利も10年国債金利で現在1.561%です。
米国債券10年 年利回り
このような状況では債券よりも株のほうが魅力的になってしまう、ということです。最近ベンジャミングレアムの「賢明なる投資家」を読んだのですが、この本では債券をポートフォリオに組み入れることの重要性が繰り返し説明されています。たしかにこの時代は国債の利回りが7-8%あってリスクを考慮すれば魅力的でしたが、現在は債券の利回りが低すぎるので、このような考えにはなかなかなりません。
現在アメリカでは5%を超えるインフレが起きていて、しかも今後も続くと言われています。またスタグフレーションの懸念も指摘されています。現状はまだスタグフレーションにはなっていないようですが、現状のインフレでも、賃金上昇よりも物価高のほうが早いので特に労働者の生活が苦しくなるといわれています。
そこでFRBはテーパリングを始め、来年中には利上げをするといわれています。アメリカではそれでは遅すぎる、という批判もあり、パウエル議長が再任されないという噂さえあります。急速な金融引き締めをすると株価は暴落するのでFRBは今後もかなり難しい舵取りを迫られることになります。
インフレが起きているときはお金の価値が下がるので、借金をしてモノを買うほうが得になります。実際、アメリカではいま、住宅価格や自動車価格が急速に上昇しています。しかし日本の中高年はごぞんじのとおり、バブルがはじけると借金が返せない人が連鎖的に広がっていき、大変なことになります。アメリカの金利が上がったらどうなるのか、私もわかりませんが、アメリカの株価はどこかで大きな調整が入るはずです。そうなったら日本の株式市場も無傷ではすまないはずですが、どうなるのでしょうか。。
===============
今日は衆議院議員選挙(&最高裁裁判官国民審査)です。私は昼前に投票をすませてきました。開票結果が楽しみです。どうなるかわかりませんが、おそらく絶妙なところに落ち着くのではないかと思っています。自民党もそれほど勝ったとはいえず、野党もそれほど勝ったとはいえないような。我々国民にとってよりよい社会になることを願っています。
TradingViewを使って、いろいろとインジケーターをいじったりしています。いろいろとてんこ盛りになってきました(笑 でもわりと気に入ったものができたので満足です。イーライリリー( $LLY )が面白いチャートになっています。チャートを添付します。
日本企業も決算が続きます。お気に入りの銘柄をみつけられるといいですね。
ではではー。