11/6にBOE（英）が4.5%→3.0%、ECB（ユーロ圏）が3.75%→3.25%に利下げした。これで日米欧の政策金利面での足並みがそろった。これで世界の主要銀行は中銀から資金を調達しやすくなった。しかし、依然として銀行はクレジット・クランチ（信用収縮）により企業や個人への融資に対して慎重になっている。このままでは銀行は利益を得ることができず、企業や個人も融資が受けられず、実体経済にとってなにひとつプラスにならない。まずやるべきことは銀行への大規模な公的資金注入と不良資産の買取によるバランスシート上からの分離を素早く実施することである。如何せんスピード感に欠ける。何事にも危機のときにはスピードが命運を分ける。各国の政府が「やるべきこと」をやる。ただ、それだけ。11/15のG20では建設的でなおかつ実効性を伴った会議にしてほしいものである。
