TOPIX -14 @2,000
日経平均 -278円 @28,820円
ダウ工業株30種平均が下げたことに加えて、現在進行形の決算発表の内容がマーケットの期待に届かなかったために売られる銘柄が少なくなかった。世界的な半導体不足が主な原因になっている銘柄もある。日経平均は一時400円を超える下げ幅となったが、押し目買いが入り、下げ幅を縮小した。特に、ファナックの1銘柄だけで日経平均を72円押し下げたが、これは狼狽して売り払ったのではないかと思う。
米債券市場では長期金利が下がった一方、短中期金利は上がり、イールドカーブの傾きが穏やかになるフラット化が進んだ。これは銀行や保険など利ザヤで儲ける業種には都合が悪い。さらに悪いことは、短中期金利が上がり長期金利が下がるパターンというのは景気後退期に起こる特徴(日本のバブル経済崩壊の初期にも観測され、私はその現象をリアルタイムで「肌」で実感しながら融資業務を行っていた)なので、マーケットが警戒しやすく、株式相場にも悪影響を及ぼすということだ。イールドカーブのフラット化が一時的であれば大きな問題にはならないが、今の段階ではまだ分からない。
日経平均の日足チャートを見ると、上向きの10日移動平均と下向きの25日移動平均の両方の下に沈み込んだ。ただ、長い下ひげを引いた短陰線で下げ渋ったことを示している。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、鉄鋼(3位)、保険(4位)、精密機器(5位)となった。