TOPIX -27 @2,001
日経平均 -547円 @28,709円
米長期金利がまた上昇したことに反応して、資本コスト上がることで理論株価が大きく下がりやすいハイテク成長株が下げた。また、オランダの半導体回路の露光装置大手であるASLMホールディングスの株価が下落した。この流れを受けて東京市場でもハイテク成長株を中心に売りが優勢となった。香港市場で中国不動産大手の恒大集団の株式が3週間ぶりに再開されたが、売買直後に13%を超える急落となった。ハンセン指数は軟調となり日本株にも悪影響を及ぼした。さらに、一部報道で、今回の衆議院選挙で与党が過半数の233議席をできるかどうかの攻防だと報道されると、株価の下げ圧力が増した。日経平均は午前中は下げ渋っていたが、後場になると下げ幅を急拡大した。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日15日ぶりにやっと25日移動平均線の上に浮上したばかりだったが、陰線で終えて弱そうだった。そして、本日は長大陰線で大幅下落した。当面の底値は確認したが、かといって目先はどんどん反発し続けるような相場環境でもない。今のようなジェットコースターのような相場では、トレーリングストップを毎日移動して小回りの利く身軽なトレードをするか、安いところで仕込んだ買い玉はどっしり構えて右往左往しないことが重要だ。
33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、精密機器(2位)、電気機器(3位)、輸送用機器(4位)、海運(5位)となった。