下向きの25日移動平均を上抜けたが・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +198.70, NASDAQ +107.28 @15,129.09)。ドル円為替レートは114円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が790に対して、下落銘柄数は1,280となった。騰落レシオは81.96%。東証1部の売買代金は2兆7099億円。

TOPIX +1 @2,028
日経平均 +40円 @29,256円

米国株式相場では主要3株価指数が続伸していることを受けて、本日の日本株全般も続伸して高く始まった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1.3%上昇し、これを好感して半導体関連株が買われた。日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。新型コロナウィルスの新規感染者が明確な減少傾向を示しており、経済が正常化へ戻ることにより旅客も戻るとの期待から空運や鉄道株が買われた。円安・ドル高が進んでいることを背景に自動車株の一部も買われた。しかし、原油高がコスト増となる海運は売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、下向きの25日移動平均を上抜けたが、陰線で終えたので上方向の力は十分強い訳ではない。陰線ということは、今日のところは寄り付いた後は売りが優勢だったということである。明日以降の細かい値動きは動きはその日その日の株価材料で決まる。中期的なトレンドは新型コロナウィルスの新規感染者の減少傾向が続けば日本国内の経済活動の正常化が早まることで企業業績を改善して株価を押し上げる力となる一方、原油高・資源高が企業のコストを上げるので企業業績を押し下げる力となる。さらに、米長期金利がさらに上昇するのかこのまま向こう半年から1年くらい横這いが続くのか次第で株価を押し下げる力になる。もう一つ注意をすべき変数は中国経済の成長率が低下してきているということである。

33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、陸運(2位)、証券(3位)、銀行(4位)、情報・通信(5位)となった。

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