TOPIX +37 @2,024
日経平均 +518円 @29,069円
10月14日に発表された米卸売物価指数(PPI)は市場予想を下回り、最近の過度のインフレ懸念がやや後退したため、米国株式相場では主要3株価指標が揃って大きく上昇した。香港ハンセン指数も上海総合指数も上げた。この流れを受けて、本日の日本株全般も大きく続伸した。日本国内では、新型コロナウィルスの新規感染者が明らかに減少しており、10月31日開票の衆議院議員選挙を前に経済対策も期待される。
外為市場では円安・ドル高がさらに進み、1ドル=114円台になったため自動車株など輸出関連銘株が買われた。米中長期金利が上昇しているため、日米金利差からドルの金利面での魅力が高まりドル買い・円売りが続いている。
原油高は原油のほぼすべてを輸入に依存している日本経済にとっては打撃となる。ミクロでは各企業のコスト増を招き利益を縮小させ、マクロでは輸入物価の上昇と交易条件の悪化を招いている。その結果、貿易収支・経常収支を悪化させ、円売り・ドル買いを促している。
日経平均の日足チャートを見ると、2日連続の大幅続伸となった。9月14日高値@30,795円から10月6日安値@27,293円までの下げ幅3,502円に対して1,775円(50.7%)、つまり半値戻しとなった。「半値戻しは全値戻し」という相場格言の通りに展開するかどうか?一つの区切りは10月31日の衆議院選挙開票日だろう。
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、機械(1位)、海運(2位)、電気機器(3位)、金属製品(4位)、証券(5位)となった。