TOPIX -9 @1,974
日経平均 -90円 @28,140円
国際通貨基金(IMF)が10月12日に世界経済の見通しを改定して、2021年の実質成長率を5.9%へ前回予想よりも0.1ポイント下方修正した。日本の経済成長率も2.4%と前回予測よりも0.4%引き下げた。原油価格をはじめとして資源価格が上昇しているため今回の下方修正は妥当だろう。米国固有の事情だけでなく世界経済の減速懸念も加わり、米国株式相場は続落した。これを受けて、本日の日本株全般も景気敏感株を中心に下げた。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。しかし、国内での新型コロナウィルスの新規感染者は減少を続けており、日本経済の早期の正常化が期待されているため、ある程度下げるとすぐに押し目狙いの買いが入って下げ幅を縮小した。
日経平均の日足チャートを見ると、続落はしたが上下に長いひげを引いた短陽線であり、10月11日の長大陽線の範囲内に収まっている。2月1日を起点とした高値圏でのレンジ相場の底値から反発初動の位置にある。
33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、鉄鋼(2位)、ゴム製品(3位)、銀行(4位)、保険(5位)となった。