TOPIX -14 @1,983
日経平均 -268円 @28,231円
米国株が続落したのを受けて、本日の日本株全般も反落した。特に、原油価格10月11日には一時、1バレル=82ドル台まで上昇し、約7年ぶりの高値を付けた。これによりコスト・プッシュ・インフレが懸念され、且つ、企業のコスト増へとつながり、さらに世界的に長期金利の上昇を招くとの連想から、長期金利上昇のネガティブな影響を必然的に受ける成長株を中心に売られた。原油価格上昇による悪影響をもろに受ける業種である空運、陸運、ガス株などが目立って売られた。日経平均は一時300円超下げる場面もあった。しかし、円安・ドル高が進行したので、円安の恩恵を受ける自動車株などには買いが入った。
日経平均の日足チャートを見ると、下向きの10日移動平均にはじき返された形となった。まだ強力なダウンプレッシャーの余韻が市場参加者の記憶に色濃く残っているので一進一退を繰り返すと見ておこう。直前の3日間で約1000円反発したので、これくらいの下げは当然だろう。それでも新型コロナウィルスの感染が引き潮になっているのは明確なので、国内の経済は正常化へ向かい、それに合わせて株価も徐々に上方向へ動くと考えられる。但し、この好材料を打ち消すような強い悪材料が出てこなければの話であるが。こればかりは、どんなにチャートを見ても事前には決して分からない。チャートは占い師の水晶玉ではなからである。
33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、空運(2位)、小売り(3位)、陸運(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。