米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した10月のISM製造業景況感指数は、前月より4.6ポイント下がり38.9となった。1982年9月以来、26年ぶりの低水準。好不況の判断の分かれ目である50を3カ月連続で割り込み、市場の事前予想(41.5程度)も大幅に下回った。金融危機が実体経済にも影響し、幅広い業種で景況感の悪化が浮き彫りになった。 項目別には「雇用」が34.6と前月比7.2ポイント低下した。自動車販売の低迷などで「生産」も34.1(6.7ポイント低下)と落ち込んだ。新規受注も振るわず、企業の生産や設備投資が一段と低迷していることが鮮明になった。 欧州や新興国にまで景気減速が波及し始めた影響で「輸出」は41.0と11.0ポイントの大幅な低下。個人消費の失速を映し「輸入」も41と3ポイント下がった。一方、原油価格の下落などを背景に、「価格」が37.0と16.5ポイント低下している。
