米商務省が10月30日発表した7-9月期の実質国内総生産(GDP)の速報値は季節調整済みの年率換算で前期比0.3%減った。四半期のマイナス成長は2007年10-12月期(マイナス0.2%)以来。 成長率の低下幅は01年7-9月期(マイナス1.4%)に次ぐ大きさとなる。ただ低下幅は市場予測(マイナス0.5%)より小さかった。世界では日本とドイツが4-6月期、英国が7-9月期にそれぞれマイナス成長で、日米欧の主要国がほぼ同時期にマイナス成長に突入した。7-9月期はGDPの7割を占める個人消費が17年ぶりにマイナスに転じた。設備投資、住宅投資など内需は総崩れで、成長を支えてきた輸出も鈍化した。
