コロナワクチン(2) 3年9月10日(木920時25分

堅実さん

 NHK「サイエンスゼロ」を続けます。

 

1 mRNAメッセンジャーRNA)は、1980年代に、見つけられた。しかし、ここで、薬としては、問題があった。mRNAで、作った薬を、注射すると、細胞が死んでしまうのである。ここでは、mRNAは人体に、毒として作用している。

 

2  ここで、tRNA(トランスファーRNA)の登場である。mRNAと、tRNAは、どこが、異なるか。分子の構造は、ほとんど、同じであるが、一部の原子が異なっている。人で言えば、真珠のネックレスを付けているか、18金のネックレスを付けているかの、違いである。人としては、同じであるが、ほんの、一部、異なっているのである。

 

これは、アルコールでも、説明出来る。メチルアルコールと、エチルアルコールは、その分子構造が、ほとんど、同じであるが、構造が、ほんの一部、異なっている。片方は毒であり、片方は酒として飲まれている。

 

もうひとつ、ジェネリック医薬品と、その前の元の医薬品の違いでもある。前と同じく、その、原子の組み合わせは、ほとんど同じであるが、一部異なっている。

しかし、薬としての作用は、ほとんど、同じである。場合によると、ジェネリック医薬品の方が、元の医薬品より、その効果は高いことも考えられる。

 

3 これを、化学装飾と呼んでいる。

 

4 そこで、mRNAを化学装飾したものに、換えると、今度は、mRNAを注射しても、細胞は死なないことが、分かった。これが、mRNAワクチンの誕生となる。

 

5 ここで、国産ワクチンである。現在国産ワクチンは代2相(フエーズ2)まで、進んでいる。来年の年末には、薬として登場する予定。

 

6 ここで、mRNAワクチンは、そう遠くない未来に「がんワクチン」として、登場する。癌がワクチンで予防できる時代がくるのである。夢の薬の登場である。

 

7 そして、今までのインフルエンザワクチンも、mRNAワクチンに、変わるのも、早くなる。正に、画期的な製造方法である。この薬の特徴は、1週間くらいで、壊れてしまうのである。後に、残らない。そこが、薬としての、利点である。

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