徐々に下値に対する抵抗力が付いてきたと解釈できる

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は上昇した(DJIA +242.68 @35,455.80, NASDAQ +183.69 @15,129.50)。ドル円為替レートは109円台後半の先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,853に対して、下落銘柄数は279となった。騰落レシオは104.70%。東証1部の売買代金は2兆4574億円。

TOPIX +21 @1,950
日経平均 +148円 @27,789円

ジャクソンホール会議にてパウエルFRB議長は量的金融緩和の縮小(=テーパリング)を年内に開始することが望ましいと述べたが、利上げは急がない姿勢も示した。これは事前の市場の予想通りで、早期利上げのシナリオが遠のいたと受け止められ、米株式相場は買いが優勢となった。上海総合指数も香港ハンセン指数も堅調な動きとなり、本日の日本株全般も上げた。日経平均は一時、27,900円を上回ったが、その後は利益確定売りも出てきて上値は抑えられた。

日経平均の日足チャートを見ると、本日の日足は下ひげを引いた短陰線となったが、上向きに転じた25日移動平均線と10日移動平均線の上にある。7月初旬以降の動きを俯瞰すると、徐々に下値に対する抵抗力が付いてきたと解釈できる。その根底には業績見通しの基調としての向上である。業績見通しが継続してより良くなっているのに、継続して株価が下がり続けるのは理にかなっていない。理に適わないことは一時的には起こるが、長くは続かない。これが「原理原則」である。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、海運(2位)、非鉄金属(3位)、ガラス・土石(4位)、卸売(5位)となった。

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