はるるっぴさんのブログ

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歴史の教訓を学びバブル崩壊に備える

先週、わたしの義父がある大手上場企業であるグローバルメーカー社長と1時間ほど話をしたと教えてくれました。

その社長は、ずっと海外情勢の話をされたそうです。その中で、日本が世界に比べて大きく後れをとっていることに対して強い危機感を持っておられたと聞きました。

義父の帰り際、その社長は、門を出るまでずっと頭を下げてくださったそうです。

話を聞いて、ことわざ「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を思い出しました。

また、優れた経営者は、常に世界を見ていることを改めて感じました。

素人のひとりごと日記です。
(すべて個人的な考え)

投資の羅針盤となるのが、辞書、年表、地図です。

辞書(特に英語)を学び、年表(歴史)を学び、そして、先ほどの経営者のように地図(世界)を学ぶことが大切です。

今回は、年表(歴史を学ぶ・歴史の教訓)について、自分の復習のために簡単に書きたいと思います。

「我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ」

ウォーレンバフェットの言葉とされていますが、投資家にとって歴史は重要です。

投資家に限らず、歴史を学ぶことは市場専門家に騙されないためにも重要です。(現在の新型コロナ対策に対する疑問も自分で勉強すれば、政府、マスコミ、御用学者に騙されません)

これから起きる金融危機を予測するうえで、参考になりそうな歴史の教訓を書いてみます。もちろん、時代が違ってくるので、その点も理解して参考にしたいと思います。マーケットを支配している大物ヘッジファンドは歴史をよく勉強しています。残念ながら、ノルマ営業に邁進する日本の金融機関は負けるでしょう。

〇世界3大バブル

17世紀:蘭チューリップ・バブル
18世紀:英国南海泡沫事件
18世紀:仏ミシシッピ計画

世界3大バブルのときの

チューリップ球根の価格指数
南海会社株価チャート
ミシシッピ会社の株価チャート

世界三大バブルの上昇過程のチャートの形と現在のNY株のチャートの時間軸を縮めたチャートを比較すると形がよく似ていることに気づきます。

バブルは必ず崩壊します。いつ崩壊するのかわからないだけです。

歴史が繰り返すとすれば、NY株もいつか暴落します。

証券会社のおかかえ専門家などは、バブルではないと説明しています。
現在の新型コロナワクチン接種と同じで専門家の意見を信用される方は、どうぞ。

〇ブラックマンデー

1987年10月19日、ニューヨーク株式市場に起こった過去最大規模の暴落を指します。

「1987年のとき、金利上昇は株価大暴落(ブラックマンデー)で終止符が打たれた。長期金利はまだ1.5%台であり、10年移動平均線(現在は2.1%)までは余裕がある。このラインは米長期債を継続的に購入する機関投資家の平均コストで、それ以上に金利が上がるなら債券の含み益は失われ、株式などリスク資産への投資は縮小せざるを得なくなる」(2021.3.15 エコノミストOnline)

エコノミストOnlineで、市岡繁男氏の書かれた記事ですが、参考になります。

当然のことながら、米10年国債金利は重要です。
現在、米10年国債金利は、まだ1.2%台です。

〇南欧の対外債務デフォルト史

参考:国家は破綻する――金融危機の800年
by カーメン・M ラインハート (著)、ケネス・S ロゴフ (著),

南欧諸国のデフォルトの歴史です。
必ずしも正確ではないかもしれませんが、真実に近いと思います。

フランス 

1558年、1624年、1648年、1661年、1701年、1715年、1770年、1788年
1812年(ナポレオンロシア戦役)

スペイン

1557年、1575年(1588年スペイン無敵艦隊敗北)

スペイン国王 フェリペ2世(1556~1598)
軍事費を増大⇒デフォルト

1596年、1607年、1627年、1647年、1809年、1820年、1831年、1834年、1851年、1867年、1872年、1882年

スペインの「最盛期」は植民地の人々の奴隷労働によってもたらされた富に演出され、スペイン国内では蓄積も産業形成もされなかった。

そのこともあり、19世紀は、スペインではデフォルトするのが当たり前だった。

ポルトガル

1560年、1828年、1837年、1841年、1845年、1852年、1890年

ギリシャ(1821年 オスマン帝国より独立)

1826年、1843年、1860年、1893年、1932年(債務元本の7割カット)

歴史が繰り返されるとすれば、次の金融危機で南欧諸国はデフォルトまたは、それに近い厳しい状況に追い込まれるでしょう。ユーロ崩壊にも繋がる可能性があります。

〇ヴァイマール共和制を崩壊させたドイツのハイパーインフレ

以下、「通貨戦争」宋 鴻兵著より

マルクはいかにして崩壊したのだろうか。ある通貨を崩壊させるもっとも簡単な方法は、大量に通貨を発行することである。大量に発行するには3つの方法がある。

第一に中央銀行が自ら大量の通貨を発行する。

第二に、プライベート銀行が余分に信用と通貨を創出する。 

第三に、通貨の投機筋が大規模な「空売り」を行うことで大量に通貨を発行すると同様の効果を作る。 

ドイツ帝国銀行が1922年5月に国際銀行家に移管されてから、この三種類の大量発行が同時に行われた。

・・・ 

日記に何度か書いたように、おそらく日本がハイパーインフレになることはないと思いますが、上記の第一の現象は、すでに起きています。

第二の現象は、世界の金融機関が大きな信用供与をしているので、日本もその影響を受けます。

第三については、昔、新債券王 米国ダブルライン・キャピタル ジェフリー・ガンドラック氏が

「流動性バブル圧力鍋が沸騰中」
「圧力はどんどんと高くなり、爆発するときに鍋の蓋は空高く吹き飛ばされる」

などと日本国債に対して警鐘していたように、ヘッジファンドは虎視眈々と大規模な日本国債の空売りを仕掛けるチャンスを待っています。将来、第三の可能性は十分あります。

専門家の中には、日本国債のほとんどを日本人が保有しているので大丈夫と言っている人もいますが、外国人に支配されている日本国債の先物市場を知らないだけです。

以前、日記に書きましたが、3~4年程前に大手金融機関の主席エコノミストと話をしたときに「日本国債が暴落すれば打つ手はない」と言っていました。その通りでしょう。

その時がくれば、ハイパーインフレにはならないにしても、通貨安(円安)などにより厳しいインフレになります。

コスト・プッシュ・インフレ
財政インフレ
ギャロッピング・インフレ…

ドイツのハイパーインフレからも歴史の教訓として学ぶことは多い。

以下も「通貨戦争」より引用

通貨が暴落する中で投機筋が獲得する巨額の利益は国の生産者や預金者が長年に蓄積した財産だった。この時、自由経済主義者は、すべての過ちが政府の通貨政策によって発生したと非難し、投機筋が引き起こした重大な災を見落としてしまう。

ヴァイマール共和政の財産は一年間で奪われ、ドイツの中産階級は没落していった。すべてを失った怒りと戦後に受けた屈辱は、激しい復讐の怒りをドイツ人の心のなかに湧きあがらせた。この時のドイツはまるで乾き切った薪のように、火種を待つのみであった。

⇒ナチスドイツの台頭⇒第二次世界大戦へ

〇大東亜戦争前後の日本銀行券の歴史

アベノミクスによって紙幣を無制限にバラまくと何が起きるか。

歴史をヒントにしたい。

1931年12月 金本位制廃止 金との兌換不可 
紙幣の大量発行

1936年2月26日 二・二六事件

このとき、紙幣の大量発行を続けると悪性インフレになることをよく理解し、金融引き締めに舵を切った高橋是清は、金融に無知な陸軍青年将校によって最期を遂げる。

1939年9月 価格等統制令

金との兌換不可から十年後

1941年12月 大東亜戦争開戦

1945年8月 終戦
ハイパーインフレ

1946年2月 新円切り替え
(市民が戦前に持っていた現金資産は、日本国債等債券同様にほぼ無価値になった)

これを現在にたとえると

2013年4月 日銀の異次元金融緩和 
紙幣の大量発行(実際はコンピュータ上の数字を増やしている)

それから十年後

2023年4月 何が起きるのか?

興味深いです。

このとき株式投資をしている人たちは、歴史の証人になれるでしょう。

〇日本の不動産バブル崩壊

超簡単に書くと

1985年9月 プラザ合意

プラザ合意後 日本の円高不況

1ドル235円(プラザ合意時)から1ドル150円くらいまで急速に円高がすすんでいく。

日本は、内需主導型の経済成長へ

・公共投資拡大
・日銀の公定歩合引き下げ
(5%から2.5%まで)
・所得税の累進緩和
・甘い不動産の担保評価

1989年12月
日経平均株価 史上最高値 38,957円

不動産バブル崩壊へ

・不動産融資総量規制
・日銀の公定歩合引き上げ
(2.5%から6%まで)
・不動産関連の課税強化
・BIS規制⇒貸し渋り、貸し剥がし

・・・

ドイツ人、リチャード A ヴェルナー氏の名著
「円の支配者 」
誰が日本経済を崩壊させたのか。より

『戦後日本の経済成長(不況・好況)は日本銀行の「窓口指導」によって行われた。「窓口指導」とは、銀行に対して“お金の貸し出し量”を指導してコントロールすることだ。アメリカの意を汲んだ日銀総裁は、この「窓口指導」という金融政策によってバブルを生み出し、そしてバブルを潰した』
(「円の支配者」より)

日本銀行の客員研究員でもあったドイツ人のリチャード A ヴェルナー氏の指摘によると、日本の不動産バブルを起こしたのも、崩壊させたのも日本銀行だと指摘しています。

歴史が繰り返すとすれば、現在の異次元金融緩和によるスーパーバブルも日本銀行が起こし、日本銀行が崩壊させるでしょう。

著名な投資家ジム・ロジャーズ氏は

「安倍(前)首相は日本を破綻させた人物として歴史に名を残す」と言っています。

〇ロシアのハイパーインフレ

大国ロシアでもハイパーインフレがありました。

21世紀になる少し前の話です。それほど昔話ではありません。

ネット情報にあるロシア人の回想より

「90年代はとても困難な時代だった。給料の支払いはストップし、インフレはとてつもなく酷かった。貯えは全部消えてなくなったんです。叔母はクルマを買うために貯金していたが、このような状況になって、全部のお金を銀行の口座から一度に引き出して、冬のコートを買ったそうです。また、ある女性は、自分の髪の毛を切ってそれを売り、子供のミルク代にしたのです」

当時、ロシアのパン一個の値段の推移

ソ連崩壊前 1.8ルーブル 

⇒ソ連崩壊後(価格の自由化) 92年2月 3.6ルーブル

⇒ 92年6月 11ルーブル

⇒92年11月 20ルーブル(その間給与は変わらない)

⇒94年1月 300ルーブル 生きていけないレベル、犯罪が増える 

1998年1月には、長く続いた急激なインフレや前年のアジア通貨危機の影響を受けて、通貨価値が低下したものの、それらの影響が収束したとして、1000分の1のデノミ(0を3つ取るデノミ)が行われた。

従来は紙幣が発行されていた1000ルーブルは、インフレによる価値低下で新1ルーブル硬貨として発行されることになった。最高額面の500000ルーブル紙幣は500ルーブル紙幣になった。

額面の数字は変わっていますが、デザインが変わっていないので、紙幣のデザインで価値を判断せよといった意味だったのでしょう。

日本でも2024年に紙幣が一新されます。

ネット上でも指摘されていますが、少し気になるのが、新紙幣では10000、5000、1000と数字が大きく表記されることです。この方がデノミにしやすいですね。(デノミはできないと思いますが、何が起きるかわからないので、念のため)

20年ちょっと前に発展途上国ではない大国ロシアでもハイパーインフレとデノミがありました。歴史上の重要な出来事なので学校の歴史の教科書で勉強すべきことですが、残念ながら日本の教科書では、無視されているようです。(歴史や教科書は勝者の都合のよいように作られます)

不換紙幣は、紙切れなので、価値あるものと思っている人々の共同幻想がとければ、本来の姿の紙になります。古銭ショップにいけば、コレクターの興味のない昔の紙幣は束になって1000円くらいで販売されていました。

古銭ショップの店長さんが

「当時は価値があったのですけど、今となっては・・・」

とおっしゃっていました。

「ある程度の資産のある人たち」は、歴史の教訓から学び、資産を守るための知恵を絞る必要があるかもしれません。

今回のコロナ禍でもわかるように、自分のことは自分で守るしかありません。

政府の間違いだらけのコロナ対策(インチキPCR検査、致死率の高いSARSと同じ第2類感染症扱いなど)、危険なコロナワクチン接種への圧力(8月4日 厚生労働省発表の資料によると接種後の死亡者は919名)もありますが、水面下では、金融危機が進行しています。

危機が表面化する前に、歴史の教訓を学び、バブル崩壊に備えるべきかもしれません。

歴史の教訓に学べば、数年後に起きることは、

ペーパーマネーが危なくなることでしょう。

1件のコメントがあります
  • イメージ
    tukumodayoさん
    2021/8/15 16:52
    はるるっぴさんへ

    凄い歴史研究ですね。恐れ入りました。

    小生も、日銀が筆頭株主である事自体が相場の

    歪だと思いますね。

    敗戦ドイツに無慈悲で無謀な多額の賠償請求を強行させ

    ヒットラーを生み出したのはJPモルガンかも知れませんね。

    ダウさんもナスさんも、新型コロナにて南北戦争で亡くなられた

    62万人を超える621,226人もの死者数を出しても

    最高値更新ですからね。

    摩訶不思議?で危険な相場と思っておりますね。

    小生は、相場の才能が無いので、小指程度の参加ですけどね。
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