さっそく今週の指数の動きを確認しておきましょう。
08/13
値 前週比 年初来
S&P500 4468.00 0.71% 20.74%
NASDAQ総合 14822.9 -0.09% 16.73%
S&P500は今週もじわっと上がり、とうとう年初来騰落率が+20%を超えました。すごすぎる。。もしも年20%で上がり続けるなら、1.2^4 = 2.0736 ですから4年で2倍(!)です。今年は日本株市場が3月くらいから下がり基調なので、日本の個別銘柄を買っている人でトータル+20%を超えられた人はほとんどいないのではないでしょうか。その意味でもインデックスファンドを買っておくのは強いと思います。
ただ気になるのは、S&P500とNASDAQ総合の前週比の符号が逆になっていることです。この2つの指数の符号が逆だったのを振り返ってみると5月の1週と3週、その前は3月の1週と4週です。このころはいずれもボラティリティが高く、値動きが荒かった時期です。実際、株価急落の予兆と言われているヒンデンブルクオーメンが、3/3、3/24、5/12に点灯しています。
eWARRANT JOURNAL: 本日のトレードインディケーター
今週後半は少し閑散として値動きもそれほど大きくなかったのですが、週明けの値動きはやや荒くなるかもしれません。注意したいのは7/28にもヒンデンブルクオーメンが点灯していることです。この指標は1か月有効とのことなので8月終わりまでは少し気をつけたほうがいいかもしれません。今月終わりにはジャクソンホール会議もありますし、テーパリングの議論がでる可能性もあります。
前回のブログで指摘したように、NASDAQ市場ではすでに50日移動平均線を上回っている銘柄は1/3しかありません。
StockCharts/$NAA50R
(8/14現在で35.11%)
多くの小型株が沈んでいっているにもかかわらず、大型のグロース株が必死で市場を引っ張り上げている状態です。実際のところ、Russell2000はNASDAQ総合と同様に前週比でマイナスになった一方で(-1.1%)、業績のよい企業を集めたNASDAQ100指数は前週比でプラスになっています(+0.18%)。
しかし、この半年ほどでわかったのは株式市場は常に不安をかかえているものなので、不安を数え上げればキリがないということです。リスクは正しく恐れながらも、おいしくいただけるところはきちんといただいておく、という姿勢は大事だと思っています。長期でみればS&P500は上がり続ける指標でしょうから、持ち続ければいいとも思っています。
閑話。
Jリートについて話しておきたいと思います。7月18日のブログでも書きましたが、オフィスビルの空室率が上がりつづけています。同時に賃料は低下しつづけています。
三鬼商事:東京ビジネス地区/2021年07月時点
これをうけてさすがにオフィス系Jリートは垂れてきています。東京どまんなかのピカピカビルをそろえている日本ビルファンド(8951)とジャパンリアルエステイト(8952)だけはまだもちこたえていますが、そのほかのオフィス系Jリートは8月に入ってからどこも下落傾向です。この下落がコロナが収まった後に上昇に転じるのか、という問題ですが、私は簡単には上がらないと思っています。コロナ禍によって働き方自体が変わってしまったことや、今後の東京都心のビルの供給が多いことから、オフィスビルの空室率は今後も下落基調と考えられるからです。物流系の銘柄はまだもう一声上がりそうな気もしますが、Jリートでそこまでがんばらなくてもいいのかなと思っています。
もう一つ、以前に「楽天証券iSPEEDで銘柄をさがしてみる」(7/11)というブログで紹介したケイアイスター不動産(3465)ですが、今週8/12の決算発表がよかったので昨日8/13はストップ高でした。指標はまだ余裕がありそうなので、よさそうな気もします。しかしすでに6000円超えで気軽に買えるかんじでなくなってきていますが。。同じブログで紹介したプロパティエージェント(3464)とSBSホールディングス(2384)も引き続き注目したいと思います。
オリンピックも終わり、夏がゆっくりと過ぎようとしています。今回の雨で少し東京も涼しくなるといいですね。なにより、新型コロナの感染が早く収まるように祈っています。
ではではー。