TOPIX +8 @1,929
日経平均 +144円 @27,728円
ダウ工業株30種平均が大きく下落したため、景気敏感株を中心に前場は売り優勢となったが、日本郵船やソニーグループなど良好な決算発表銘柄は買い優勢となった。また、米長期金利が低水準で推移したのを好感して、ハイテク株が買われてナスダックは小幅高となった流れを受けて、東京市場でも成長株が買われた。日経平均の上げ幅は一時150円を超えた。ただ、新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、経済性正常化への道のりは遠く、上値は重かった。それでも、国内でワクチン接種を2回済ませた人が総人口の30%を超えてきたため、日本株の売買シェアの約7割を占める海外投資家の日本株を見る目が好意的に変わる可能性が高い。
日経平均の日足チャートを見ると、遂に下向きだった10日移動平均線がやや上向きに転じて、株価はその上に少しだけだが浮上した。27,300~27,500円の下値支持線・帯はかなり堅いようである。
33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉄鋼(2位)、精密機器(3位)、その他製品(4位)、保険(5位)となった。