いつになるかは正確には分からないが100%確実に起ること

優利加さん
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昨日の米国株式相場はダウ工業株30種平均が下げた(DJIA -97.31 @34,838.16, NASDAQ +8.39 @14,681.04)。ドル円為替レートは109円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が533に対して、下落銘柄数は1,587となった。騰落レシオは88.07%。東証1部の売買代金は2兆1364億円。

TOPIX -9 @1,931
日経平均 -139円 @27,642円

米国株式相場が下げたことと、昨日大幅反発した修正もあり、本日の日本株全般は下げた。日経平均は一時、300円近く下げた。新型コロナウィルスの感染拡大、特に感染力が強いインド型(デルタ型)が世界中で感染拡大している。人々の動きが鈍るため空運や陸運など影響を受けやすい銘柄は売りが優勢となった。中国当局によるネット企業への規制圧力が高まっているため中国株も下振れしやすく、日本株のその影響を受けると下げ幅が拡大する。

日経平均の日足チャートを見ると、何とか陽線で終えたが小幅下落した。上から順番に下向きの60日移動平均線、下向きの25日移動平均線、下向きの10日移動平均線が走っており、株価は10日移動平均線に接している。27,300~27,500円の堅い下値支持線・帯で弾かれたが、まだ上への反発力は脆弱である。これから先の株価の動きはどんなにチャートを分析しても、"That's anybody's guess."(誰にも分からない)。但し、いくつかの起こりうるシナリオを描き、そのシナリオに沿った準備をすることはできる。日経平均ベースの予想EPSは現在2,000円前後だが、これがさらに上昇するのかどうか。現在の予想PERは13~14倍だが、これは新型コロナウィルスの感染拡大がピークアウトしてくると再び16~17倍の方へ拡大するはずである。そしていつになるか現時点では正確には分からいが、これは100%確実にそう遠くない未来のどこかの時点で始まる。但し、そうなる前に、もう一押し下げることも十分ありうるが。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、パルプ・紙(1位)、空運(2位)、鉱業(3位)、石油・石炭(4位)、医薬品(5位)となった。

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