7月16日から株価サイクル⑥(着実な下落)

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +153.60 @35,084.53, NASDAQ +15.68 @14,14,744.26)。ドル円為替レートは109円台半ばの前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が275に対して、下落銘柄数は1,875となった。騰落レシオは89.29%。東証1部の売買代金は2兆8469億円。

TOPIX -26 @1,901
日経平均 -499円 @27,284円

米国株式相場は上げたが、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が止まる気配が一向にないため経済活動の正常化が遠のいたとの懸念が高まった。国内の新規感染者数は1万人を超えてきたため、オリンピック開催中にも拘わらず、首都圏3県と大阪にも緊急事態宣言が追加発令されることが決まった。日経平均は一時500円超の下げ幅となった。また、中国では当局がネット企業や教育産業に対する規制を強化していることを危惧して上海総合指数もハンセン指数も続落した。さらに、最新の決算発表でアマゾンの増収率が鈍化して来たことが分かり、これを嫌気して米株価指数先物が下げたことも本日の日本株を下押しした。悪材料のオンパレードとなってきた。

日経平均の日足チャートを見ると、7月16日以降は上から順番に、下向きの60日移動平均線、下向きの25日平均線、そして下向きの10日移動平均線が走っており、株価はその下で推移している。つまり、株価サイクル⑥(着実な下落:生涯現役の株式トレード技術 海図編、p210)の局面が続いている。悪材料が出ると下へ振れやすい局面で、本日の大幅な下げはその典型である。7月20日安値(@27,330円)を終値で少し突き抜けた。ここで踏みとどまれない場合、12月7日高値(@26,894円)が次の下値支持線として意識される。

33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、その他製品(2位)、情報・通信(3位)、その他金融(4位)、建設(5位)となった。

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