チャート・リーディングの定石に事業環境の変化を加味する

優利加さん
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昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -85.79 @35,058.52, NASDAQ -180.13 @14,660.58)。ドル円為替レートは109円台台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が422に対して、下落銘柄数は1,679となった。騰落レシオは99.01%。東証1部の売買代金は2兆2055億円。

TOPIX -18 @1,920
日経平均 -389円 @27,582円

米国株式相場が反落した上に、上海総合指数も続落した。国内でも新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。東京都でも新型コロナウイルスの新規感染者数の上昇が止まらず、神奈川、埼玉、千葉の3県も緊急事態宣言を要請した。このような状況下では、日本国内の経済正常化が遠のいたとの判断からリスク回避(リスクオフ)の様相が強まった。値嵩成長株を中心に売りが優勢となり、日経平均は大きく下げた。中国(IT産業と教育産業への規制強化が急激に厳しくなっている)との結びつきが強い銘柄は売り圧力が強まり、ソフトバンクグループ(SBG)は大幅安となり、連日で年初来安値を更新した。

日経平均の日足チャートを見ると、7月に入ってからは25日移動平均線も10日移動平均線も下向きで株価はその下で推移している。このような場合、経験則では株価は下に振れやすい上に、少しくらい戻っても戻り売り圧力の方が勝り、また下げることが多い。このようなチャートの読み方は定石の一つである。チャート・リーディングの定石に事業環境の変化を加味すると読みの精度が増す。7月20日安値(@27,330円)で踏みとどまれるかどうか?

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、金属(1位)、情報・通信(2位)、サービス(3位)、空運(4位)、その他製品(5位)となった。

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