夢の中から 吉永小百合
数ある女優の中で、吉永小百合は、別格だと言われている。何故だろうと、何時も思う。
戦前、戦後を通じては、やはり田中絹代だろう。この人の演技も、すさまじい。姨捨山の映画では、前歯を抜いて、出演したというから、この気迫も、凄まじい。
吉永小百合に、戻ろう。とりわけ、一流の美人というわけでもないのに、歌も、それ程、上手いとも、思わないのに、何故だろうと思う。
夢の中から
https://www.youtube.com/watch?v=mo-cCCivMX4&list=PLlgCU8pJcFFErQWAk2zJ3J4b6ghBGCFUa
吉永小百合の、一番の作品は、これだろう。円熟した年齢と、これぞ、女の魅力といった処だろう。
彼女自身は「私は素人だから」と言っていたそうだ。若いころ、吉永は、演技が下手だと言われて、それが、原因で声が出なくなった時がある。NHKの大河ドラマ「樅の木は残った」では、全く、声の出ない娘の役を演じていた。この時は、本当に、声が出なかった時だった。
おそらく、こうだろう。ひたむきに、出演してきた、ところに、共感を感じるのだろう。それが吉永の魅力である。