TOPIX -18 @1,889
日経平均 -265円 @27,388円
米国の主要3株価指数は史上最高値を更新するほど高くなっていたとろへ、世界的に新型コロナウイルスの感染が再拡大(特にデルタ型)していることを今週に入って警戒し始めて急落した。米長期金利も原油先物も景気減速を織り込みながら急低下した。さらに、米国の長期金利が低下する一方で短期金利が下がらないためイールドカーブがフラット化しつつある。この現象は景気後退局面でよく観測される現象である。さらに、リスクオフ時の安全資産としての円買いが復活しており、円高となっている。このような流れを受けて、本日の東京市場でも売りが優勢となり、日経平均は続落し5日続落となった。今週は7月22日から4連休となるのを控えており、その分だけ商いは低調となった。5日続落は昨年10月以来のことだった。
日経平均の日足チャートを見ると、下値支持線として意識される5月13日安値(@27,385円)をザラバで少し割り込んだ。この下値支持線を明確に突き抜けると、次の下値支持線として意識できるものが26,700円になる。今日の水準で、踏ん張れるかどうかはチャートをどんなに分析しても決して分からない。明日以降の米国株式相場が大きく続落するか下げ止まるか次第である。
33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、不動産(2位)、非鉄金属(3位)、石油・石炭(4位)、空運(5位)となった。